「Signature Wyatt Jodhpur Boots」
あのエディ・スリマンがサンローランを率いていた際に発売された「ワイアット・ジョッパーブーツ」になります。こちらはアンソニー・バカレロ時代へ移行してから購入した物。よって、エディ時代の継続品となります。
当方は2009年〜2010年頃にルカ・オッセンドライバー率いるLanvin Parisから、発売された茶色のジョッパーブーツ(こちら)を持っており、待望の黒色バージョン入手となりました。昔から、どの店舗(表参道路面店/新宿伊勢丹/阪急メンズ東京/池袋東武/GSIX/六本木)も同じく、店頭に並んでいる定番品は4cm heelモデルであり、こちらの3cmは珍しい物となります(基本的に店頭展示は無し)。
以前より、ジョッパーブーツ購入条件としてヒール高3cm、お色はブラック、木型合致、マッケイ製法、何より形が綺麗という条件を10年程待っていました。4cmで発売された当時から、長く3cmモデル発売を待っており、満を持しての購入です。
では、商品の内容を順に見て行きましょう。
まず、縦、横と双方から見て、とてもフォルムが綺麗です。実際に履く靴としての利用はもちろんの事、飾るだけでも満足いく美しさです。
素材はカーフレザーのスエードを使用。毛足は極々短い自然的なものであり、表革バージョンより傷は目立たないと思います。何より履いた後の手入れが楽です。ブラッシング、栄養防水スプレーのみと手軽なのは時短を求める身として追求しなければならない。表側バージョンは価格が同じであれど、手入れに手間がかかるのです。汚れを落とすためにブラッシング、古いオイルを抜くためリムーバーを使用、全体へのオイル塗り込み、満遍なく行き渡るよう別ブラシ、この工程を行う時間が、ライフスタイルの変化により、以前ほど取れなくなってしまいました。もちろん、メリットとして見た目のエイジングを味わえるという点も評価しなければならないとは思います。
ベルトは通常のジョッパーブーツと同じ向きで巻いており、取り外し、着脱もスムーズに行えます。以前に購入したランバンのジョッパーはベルトが、逆向きとなっており個性的でした。この点においても全く同じ物でなく、二つバージョンのジョッパーを手にできたのは良い事かと考えています。
こちら、トゥの先端は少し丸みを帯びており、ホストや魔法使いが使用するトンガリ靴とは一線を画する。本当はエディ・スリマンが就任したばかりのCELINEでジョッパーブーツを購入する予定でした。しかし、実物を拝見したところ、上記のようなトンガリ靴で断念。歳を重ねて、そういった派手なブーツは着用できなくなりました。
早速、購入直後に伊勢丹新宿地下1Fにて、ソールへハーフラバー加工を施しました。厚さはVibram 1.8mmと2.2mmの選択肢になり、サンローラン好きはなるべく薄いのを希望する方が多いという情報を得て、前者にしました。工房は以前から地元で10年程お世話になっているRESHさん(2018年秋に旧業者と入れ替わり)になります。エドワード・グリーンやジョンロブ、ハイブランドではクリスチャン・ルブタンやディオールなど、有名ブランドで数々の実績を残しており、安心して預ける事ができます。完成後は履き心地も良く、タウンユース使いには相性抜群。今のマッケイ製法はハーフラバーが磨り減ってきても同じ箇所を修正でき、アッパーさえ壊れなければ半永久的にリフトと同じく交換可能だそう。価格がそれなりにするだけあって、大切に長くお付き合いしたい靴です。
余談になりますが、3cm heelの物は国内在庫(名古屋三越/伊勢丹新宿)で2点しかなく、伊勢丹新宿の1点は既存顧客にキープ品とされており、試着すら儘ならぬ状況でした。しかし、担当氏に言って、当方側へ流していただきました。どの店舗でも言われましたが、4cm heelの物はかなり需要があり、在庫が捌ければリオーダーは頻繁に行われているそうです。一般的にヒール高を求める男性が多いとの事。逆に年齢的な問題や実用性を重視し、3cm heelを選択する方も極僅かですがいるそうです。たったの1cmですが、私にとってこの1cmはとにかく大きい。
購入したのは2019年春ですが、今回はスエードという事(素材)もあり、表記上A/Wとしました。
仕様:
素材:Carf Leather 100%
SIZE:42
生産国:Made in ITALY
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