Alexander McQueen 2014-15A/W
「Skull Studded Zip Around Padlock Bag」
南青山でアレキサンダー・マックイーンの路面店が完成したと聞きつけ、オープン当初に大急ぎで訪れた記憶があります。
(2014年秋冬より展開)
こちらは亡きアレキサンダー・マックイーンの後を継ぎ、サラ・バートンがデザインした定番「パドロック」シリーズです。
この期限定(初期型)で発売されたスタッズモデルが非常に印象的です。
スタッズ自体はルブタンのように尖りある金色でなく、丸み帯びた真鍮銀(残念ながら、真鍮のためか使用しているうちに段々と曇りだしました)を採用し、これによりロックやパンクとはイメージが異なる物となっています。
このパドロック・スタッズ・モデル・バッグは日本国内で、極少数の玉数だけ販売されました。
恐らく国内での使用者は私の耳に入っている情報だけでも7人。そのうち男性は0人と考えられます。
さて、では商品詳細を見て行きましょう。
スタッズは同じ大きさの物をつけるのでなく、下部へ向かうにしたがい巨大化していきます。ハンドル部近辺では小型スタッズのため、まるで雨が降り注ぐかのようなイメージを遠目から見ると感じます。また、バッグ下部にもスタッズを配置する事で、机、床等へ置いた際、革へ直接的なスリ傷などの負担をかけず済みます。
写真からお分かりいただけるようにお色はブラック一色かと思いきや、サイドがオフホワイトになっており、バイカラーとしての相性は抜群。更に定番のパドロック・シリーズとそのサイド部、淵は若干作りが異なります。それは型崩れ防止用にサイド角部(淵)へ厚い線加工を施しています。定番のバッグは使用頻 度、経年劣化で型が崩れ、綺麗な形を維持できません。
ハンドバッグとしての利用だけでなく、ショルダーとしての使用も可能。内部は革のみでなく、裏地を張り、レザー自体の痛みを軽減しています(物によるスレを軽減)。 ポケットは合計で3箇所。大きめが一箇所の小分け2箇所になります。携帯電話や鍵等を収納するには最適です。
翌年、2015S/Sのシーズンにおいてはサイドがバイカラーの物でなく、統一色のみ発売されました。これはサイド部にもスタッズがみっちりと散りばめられ、より重厚感のあるものとなっています。
「パドロック・バック」最大の特徴は名前の通り「錠」です。フロントに付属しているドクロは飾りとしての役割だけでなく、南京錠機能を有する。 そしてタッセル内部にはそれを開閉する鍵が仕込まれています。セキュリティも兼ね備えたプラス@を持つこのバッグには感動しかありません。
バッグの製造国はイタリアです。ハイブランドでも製造において、最終工程のみイタリアで仕上げるブランドが多い中、アレキサンダー・マックイーンはパーツ1つ1つを本国仕入れにしています。これらを行っているブランドはグッチ、マックイーンだけと聞きます。
女性物ではありますが、妥協無き、オール・カーフレザー仕様。とても柔らかい触り心地を実現しています。スタッズをつけることにより、ユニセックス需要としても「アリ」だと私は考えます。なお、この期最終セールでは、その他のスタッズ・シリーズとしてバッグ以外にクラッチ、財布、名刺入れがありました。
詳細:
素材:Calf Leather 100%
Size:Free
生産国:Made In Italy
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