Dior Homme 2011-12A/W
「Narrow Lapel Jacket」
こちらはディオール・オムのナロー・ラペル・ジャケットです。
ディオール・オムを象徴する代表的なジャケットと言えばラペルがサテン生地のナロー・スモーキング・ジャケットです。
ディオール・オムのナロー・ジャケットには位がいくつかあります。
型は全て同じ(ラペルが異なる位)ですが、使用されている素材によって値段が異なります。
カシミア・ショール・スモーキング>ヴァージン・ウール・ショール・スモーキング=カシミア・スモーキング(ノッチドラペル/サテン)>ヴァージン・ウール・スモーキング(ノッチドラペル/サテン)>カシミア・ナロー>ヴァージン・ウール・ナロー
価格帯の順序はこのようになっており、26~38万円程(変動しています)←2011年当時・ですが、季節によって販売されていたり、していなかったりします。また、年式限定によって裾がスクエアカット(BOXシルエット)になっている物もあります。
さて、では詳細を見ていきましょう。
左記のようにラペルが通常のジャケットより細く作られています。
実際に現物を見ると写真より極細で、年々この細さはクリスによって改良され、細くなり続けているようです。
エディ・スリマン時代の物は逆にラペルが大きく、顔の作りが小さめな人は着こなせていたと思います。クリスになってからラペルが細くなり、子顔の人ならまだしも、大きめの顔である人が着用した際には悲惨な事間違いなし。
アームホールも極細で着用した際には脇下が綺麗にフィットしてくるため、腕を上げ下げした状態でも生地が引っ張られません。
また、袖裏の生地はストライプになっており、袖を腕まくりした時はアクセントになるよう工夫が施されています。
使用素材はヴァージン・ウールと呼ばれる、名前の通り初めて羊からカットした物です。
2011-12A/W位の時期にそれまで使用していた素材からグレードアップをディオールは行いました。
それに伴い、Super130~140程と非常に細く長い毛を使用して作られるようになりました。ハンガーにかけている時に生地へ息を吹き欠けるとヒラヒラ波うち現象が起こり、その質の高さが窺えます。
製造国は価格が高いため、納得のイタリア製です。欲を言えばフランス製で欲しいところですね。
仕付け糸等は購入時から取っていません。なぜならシルエットが崩れるからです。繊細なジャケットのため、ポケット等に物を入れることも絶対にありえませ ん。このジャケットの優れている所は、とにかく軽いという点です。着用している事を忘れるような軽さで着やすく動きやすい。恐らく通常のジャケットよりも パターンの工程数が多いのだと考えられます。全体像から分かるように袖の付けも前振り(湾曲)になっています。こういった箇所が腕の動かしに対して工夫されていますね。
写真撮影は購入当時(2011年)のため、ガラケー撮影だったと記憶しています。よって、画質がスマホほど綺麗ではなく荒い画像となっています。ご要所ください。また、日本国内では秋というシーズンが近年ほとんど訪れることなく、いきなり冬となっています。その事により、ここ数年間は着用していません。クローゼットで眠り、一年のうち数回は風当てし、品質を保っています。
仕様:
素材:Virgin Wool 100%
Lining Cupra100%
Center Vent
6Pocets
Size:44
生産国:Made in Italy
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